Google DriveからGitHubへ:AIと進める開発環境の整理と移行

Google Drive → GitHub 移行ガイド インフォグラフィック

プロジェクトが成長するにつれ、Google Driveだけでは「同期の衝突」や「最新版の混同」といった問題に直面します。

私はObsidianの対話から始まった活動を、「Antigravityと共にスピード感を持って進めたい」と考え、GitHubへの移行を決意しました。

正直、整理から記事化までわずか10分足らず。手順よりも「AIへの頼み方」の重要性を伝えたいと思います。


ステップ1:情報の「点」を繋ぐフォルダ整理

まずは、何が必要で何が不要かを見極め、開発・企画・発信がスムーズに連携できる構造を作りました。

整理の極意: 散らばっていた「アイデア」「仕様書」「ソースコード」「ブログ記事」を一つのリポジトリに集約。これらを「バラバラな点」ではなく「有機的に繋がった一つの資産」として再定義しました。

1. 資産の統合とクリーンアップ

古いフォルダ構造(10_Ideas/, 20_App_Planning/ など)を整理し、以下のシンプルな構成にまとめました:

  • planning/: アプリの仕様や設計図
  • ideas/: 未来のプロジェクトの種
  • content/: ブログやSNS向けの発信内容
  • web/: 実際のソースコード(Astro/Cloudflare)
  • _archive/: 完了したプロジェクトの保管場所

2. Google Driveとの決別

GitとGoogle Driveを併用すると、同期処理が競合してファイルが破損するリスクがあります。移行したフォルダは、Google Driveの同期対象から外すことが強く推奨されます。


ステップ2:【重要】ビルド設定(Cloudflare Pages)の更新

GitHubへPushしてもサイトが更新されない場合、サーバー側の「探し先」が古いままかもしれません。リポジトリを整理してプロジェクトのフォルダ構成を変えた場合、以下の設定更新が不可欠です。

チェックリスト: Cloudflareの「Settings > Build & deployment」で以下を確認してください。
  • Root directory: web
  • Build command: npm run build
  • Build output directory: dist
これらは基本的には自動で変わりません。構造を変えた際の設定は「手動」が鉄則です。

ステップ3:複数端末での運用フロー構築

MacBookを複数台使い分けても、スムーズに作業を再開できるフローを整えました。

1. 新しいMacでの導入

新しい端末で作業を始める際は、以下のコマンドで一発で環境が整います。

git clone https://github.com/あなたのユーザー名/リポジトリ名.git

2. 日常の同期ルーチン

作業の前後で以下のルールを徹底します。

  1. 作業開始前: git pull(最新の状態を手元に持ってくる)
  2. 作業終了後: /sync または ./sync.sh(変更をGitHubへ送る)

3. git pull したら何が起きる?

「フォルダの中身が、GitHubにある最新の状態にバサッと書き換わる」というイメージです。

  • 別のPCで作成した新ファイルが、手元のフォルダにポッと現れる
  • 別のPCで削除したファイルは、手元から消える
  • VS Codeで開きっぱなしのファイルは、目の前でパッと書き換わる
Google Driveとの決定的な違い: Google Driveは「保存した瞬間に勝手に同期」が走るため、作業中に上書きされる事故が起きやすい。一方Gitは「今から同期して!」と命令した時だけ更新されるため、自分のタイミングで安全に最新を取り込めます。

ステップ4:Dockerは必要?(Windows × Mac問題)

個人開発でよく聞かれるのが「Dev Containers(Docker)って入れるべき?」という質問です。

結論:OS混在なら必須、同一OSなら後回しOK

状況Docker推奨度
WindowsとMacを行き来⭐⭐⭐ 必須級
Mac同士(または同一OS)⭐ 後回しでOK
将来PCを買い替える予定⭐⭐ あると楽

私自身はMac同士での運用だったので、今回はDockerを導入していません。

なぜOSが違うと問題になるのか?

  1. パス(ファイルの住所)の書き方が違う

    • Windows: C:\Users\Username\project(バックスラッシュ)
    • Mac/Linux: /Users/Username/project(スラッシュ)
    • → コード内のファイル読み込み処理でエラー頻発
  2. 改行コードが違う

    • Windows: CRLF / Mac: LF
    • → 「何も変更してないのに全行が差分になる」トラブル
  3. ライブラリのバージョンがズレる

    • 古いPC: Node.js v14 / 新しいPC: Node.js v20
    • → 新しい構文が古いPCで動かない
Dockerの真価: Dockerは、WindowsでもMacでも「共通のLinux環境」を内部に作ります。どのPCで開いてもパスは /workspaces/project で統一され、バージョンも Dockerfile で固定されるため、環境差異の悩みから解放されます。

さらに先の選択肢:GitHub Codespaces

Dockerすら入れたくない場合は、GitHub Codespaces という選択肢もあります。ブラウザ上でVS Codeが動き、クラウド上の仮想マシンで開発できるため、手元のPCには何もインストールせずに開発を始められます。無料枠もあるので、興味があれば試してみてください。


ステップ5:同期の自動化(セミオート)

毎回のコマンド入力を簡易化するために、sync.sh という同期スクリプトを作成しました。

./sync.sh

このコマンド一つで、最新のPullから変更内容のコミット、Pushまでを安全に、一括で実行してくれます。AIにお願いして作成してもらったこのスクリプトにより、Google Driveを使っていた頃のような「意識しない同期」に近い体験を、Gitの安全性と共に手に入れることができました。

💡 コミットメッセージについて: このスクリプトではコミットメッセージが自動生成されます。後から履歴を見返すときに「このコミットは何だったか」を判別しやすくするために、重要な変更時は手動で git commit -m "メッセージ" を使うのも一つの手です。

まとめ:移行して得られたメリット

GitHubへの移行により、Google Driveの不安から解消され、以下のような「開発のリズム」が生まれたのです。

  • 確実な同期: 「どちらが新しいか」悩む必要がなくなりました。
  • AIとの連携深化: AntigravityがGit操作を代行してくれるため、コマンドを覚えなくてもスマートに運用できます。
  • 資産の積み上げ: すべての変更が履歴として残るため、安心して挑戦と失敗を繰り返せます。

次へのアクション:まずは「整理」から

今すぐできること:
  • バラバラになったフォルダの中から「本当に必要なもの」を1つ選ぶ。
  • Antigravityに「これをGitHubで管理する構成にして」と丸投げしてみる。